新型コロナウイルスワクチン接種について
令和6年10月1日より新型コロナウイルスワクチンの定期接種が開始されます。これまでの輸入ワクチンだけでなく、国産ワクチンも使用できることになりましたのでワクチン接種のメリット、デメリット、当院で使用する2種類のワクチンの違いについてお伝えしたいと思います。
新型コロナウイルスワクチンは新型コロナウイルス感染症の発症、重症化をいずれも抑制することが知られています。日本で他の先進国程大量の死者を防ぐことが出来たのはワクチン接種の効果も大きいと考えられます。ニューヨーク市が行った解析ではワクチンに対する投資に対し、結果として10倍以上のリターンが見込めるとされています。
高齢になるほど、合併症を持っている人ほど死亡率が高くなるため定期接種では65歳以上の方、60~64歳で心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方が対象になります。
当院で行うワクチン接種は従来から使っているファイザー社のコミナティ®に加え、国産ワクチンである第一三共のダイチロナ®を使用します。いずれも蛋白質のアミノ酸配列を一時的に記録しているメッセンジャーRNAを含んでいます。この技術はノーベル賞の対象となりました。
- コミナティ®
メッセンジャーRNAはウイルスのスパイク蛋白というウイルス外部の部分を記録していて、長い分不安定で低温での保存が必要です。接種量は0.3mLとこれまで通りでワクチンとしては最も少ない量です。
- ダイチロナ®
国産初のコロナウイルスワクチンです。メッセンジャーRNAはスパイク蛋白の中の人間の細胞にくっつく部分だけを記録しており、短い分安定で比較的温度管理は容易です。接種量は0.6mLと他のワクチンと比べても多い量になります。メッセンジャーRNAを包む脂質ナノ粒子は独自開発のものであるとのことです。治験ではコミナティ®に対し、劣らないという結果と副反応はコミナティ®と差はないという結果が出ています。
いずれのワクチンも筋肉注射になります。接種の参考にして下さい。
この文書はCVID-19ワクチンに関する提言(第8、9版)を基にしております。
接種開始日:10月2日(水)~毎週水曜日予約制で行います。
※17:00~18:00の間はワクチン接種のみの受付となります。
(予約は電話のみ)
予約専用:0463-20-9022
ダイチロナ・コミナティの接種を隔週で行います。
10月/ダイチロナ:2・16・30日 コミナティ:9・23日
11月/ダイチロナ:13・27日 コミナティ:6・20日
12月/ダイチロナ:11・25日 コミナティ:4・18日 ※コロナワクチンの種類はご自身で選択して頂きます→上記をご参考にしてください
費用:16,500円
65歳以上の方:2,800円(秦野市)
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